「ヒメアノ~ル」のネタバレ!原作のあらすじ感想
森田剛さん主演の映画「ヒメアノ~ル」が公開して話題ですね。
劇場での公開にあわせて漫画の原作を読んでみました!
率直な感想は「よく映画化したな!」という感じでしょうか。
具体的な内容はもう少し先に書きますが確かにR15指定なのは仕方ないですね。
原作は古谷実さんの同名タイトルの漫画「ヒメアノ~ル」
古谷実さんと言えば「行け!稲中卓球部」でお馴染みの漫画です。
古谷さんはギャグ漫画家のイメージもあるかと思いますが実際にギャグ漫画は「稲中」を含め初期の3作である。
なかでも「ヒミズ」はすでにサスペンス・ホラー作品で染谷将太さん、二階堂ふみさんら豪華キャストでの実写映画化もされています。
ということで、
ヒメアノ~ルの原作マンガのあらすじと感想を綴っていきます。
ここから先は漫画のネタバレ内容を含みます。
映画とも内容が重複することも考えられますので映画鑑賞予定の方や内容をしりたくないと言う方はこれ以上進まないでください。
ヒメアノ~ル漫画原作のあらすじ
ヒメアノ~ルの漫画原作の登場人物やあらすじについて書いていきます。登場人物
メインストーリーとしては数名の登場人物に集約されます。途中には様々な登場人物がいましたが多くの人は森田に殺されてしまいます。
岡田進
漫画版主人公、25歳ビルの清掃会社に勤務。
日々これでいいのかと自問している。
ある日、同僚の安藤に声をかけることで人生が様々な方向に転がり始める。
結果、人生で初めての彼女ができる。
しかし、その彼女を狙うサイコキラーの森田に彼女とともに命を狙われる。
安藤勇次
進の同僚で31歳。元々は安藤の彼女のことを半ばストーカーとなり惚れ込んでいた。
自ら日本で50人に入る程のピュアな心の持ち主
物語の後半ではスポーツジムに勤務する女性から逆告白される。
阿部ユカ
カフェで働く。森田に狙われている。
元々は森田の憧れの中学時代の音楽教師に声まで似ているということでマークされ始めた。
もちろん「憧れの」高校教師ではあるが森田は普通の感情ではなく首を締めてみたいという特殊な感情だった。
森田正一
元いじめられっ子のサイコキラー高校卒業の際にそれまで自分をいじめていた河島の首を絞めて殺害。
以来、最終的に10人を殺す。
中でも絞殺に性的興奮を覚える。
メインストーリー
岡田進(映画版では濱田岳さん演)は25歳の清掃会社に努めているが将来に希望が持てなかった。そんなときに同僚の安藤(映画版ではムロツヨシさん演)に声をかける。
安藤も将来に希望がなさそうだったからだ。
しかし、思いのほか安藤には希望があった。
恋をしているという安藤の答え、安藤の恋の相手の元へ行くとまだ話したこともないカフェの店員の阿部ユカ(映画版では佐津川愛美)だった。
安藤は一方的にユカに恋心を抱いていたのだ。
安藤の思いを伝えるべくユカと接触するがユカが岡田の方を好きになってしまう。
そして、ユカにはもう一人ストーカーのような気になる人物がつきまとっていた。
そのストーカーこそが森田だった。
森田はユカの務めるカフェに数時間長居するようなタイプ。
当初は森田も害もない様子だったが次第にその凶暴性が覗くようになってくる。
森田は金に困っていた。
ろくに働かないのだから当然だ。
そんな森田の金づるは同郷の和草浩介
森田と和草は高校の同級生だったが河島という男にいじめられていた。
その河島に仕返しをするべく高校卒業式の1週間前に森田が河島を鉄パイプで殴り拉致したのだ。
そして山中で森田と和草は河島を殺し、死体を山に埋めたのだ。
和草は実家の旅館を継ぐこともあり森田に弱みを握られていたために金をゆすられていた。
結局、そのことで森田に渡せる金もなくなり婚約者の久美子とともに森田の殺害を計画し実行するが逆に森田にふたりとも殺されてしまう。
その途中やそれからも様々な人と出会っては半ば衝動的に殺人を繰り返していく。
その過程で森田自身も傷ついていき最後は公園のベンチで「自分がフツーじゃない」という夢をみて寝ながら泣いていたところに警察が来るというラスト。
途中で幾度と無く森田は自殺をするタイミングを考えていたが結局最後まで一線を超えることはできなかった。
最終的には10人を殺めた。
それぞれのストーリー
この物語はメインのストーリーの他にも同時に様々な物語が進行していく。例えば岡田と阿部ユカのラブストーリーも展開していく。
途中、森田から逃れるために間一髪で引っ越しをしたり、岡田は転勤を希望したりと。
物語の中では最終的には岡田とユカに関してはハッピーエンド。
また、安藤もキモオタ系の役柄。
映画版の予告のあの奇抜な髪型も漫画の原作を忠実に再現したもの。
安藤は女性に全く縁がなく、ユカに恋心を抱くも撃沈。
その再度の失恋を経て、もう恋をしないと決めてむしろ女性に嫌われるような行動を取り始める。
その時の髪型がアレ。
そして、安藤の開き直ったところに轢かれる女性も現れる。(漫画では)
そんな4人を中心にしたストーリーが展開されます。
原作漫画の感想
今回の映画化に際して興味を持ち漫画を読んでみましたが一気に読んでしまいました。ストーリーは確かにR15にふさわしい内容で(笑)
それどころかR18でもおかしくないんじゃないかという程の内容。
映画版はそこまでではないと思いますが森田の心の闇を静かに描写するラストは何度も読み返してしまいました。
途中で時折出てくる森田の心情を表す幻影は実は森田の本当の心の中身なのかもしれません。